人生初のエッチな買い物

官能実話
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ファミリープランの小冒険

私は人口2万人ほども町で育ちました。ど田舎というほどではありませんが、東京などとは比べようもありません。実家は駅の近くで、一応駅前はメインストリート。そこには商店街もあります。

その中には薬局もあり、店の前に「ファミリープラン」と書かれたスキンの自販機が置いてあります。

子供の頃、これが何となくエッチな物だとはわかっていましたが、実物を見たことはありませんでした。コンドームやスキンと言う言葉さえ知りませんでしたから。

どうしても興味を押さえられず、夜中に買いに行くことにしました。
田舎なので、夜は早いです。
両親も近所の家も11時を過ぎれば、寝てしまいます。
私は当時流行っていた深夜ラジオを毎日聞いていたので、夜中まで起きています。

皆が寝静まった頃、100円玉を何個も握りしめて、駅前の薬局に向かいました。周囲にひとけが無いことを確認して、緊張でドキドキする中、投入口に硬貨を入れて、レバーを回します。

「ガチャン」と音がして、タバコの箱くらいの物が落ちてきました。近くには交番もあるので気が気ではありません。すぐにポケットに入れて、家まで大急ぎで帰りました。コソコソと。万引きでもないのに(笑)、、、

実物はただのゴムの袋で、期待していた何かもっとエッチな物ではありませんでした。

少しがっかり、、、一瞬で期待が霧散してしまいました。ただのゴム製品。その後、これをどう処分したか覚えてはいません。母親に見つからない様に捨てたのだと思いますが、、、

自販機でお酒やタバコを買ったのが人生初の冒険という友人もいますが、私の場合、このファミリープランが人生初の「小冒険」でした。

終わり

《追記》

当時は何も知らず、でも何となくエッチなモノだとは気付いていました。悩んだ末にやっと買ってみたものの、期待していたほどのモノではありませんでした。実物を手に入れるよりも、アレコレ考えている時のほうが楽しかった気がします。ネットが無かったあの頃は、エロい気持ちを満足させるのは想像力しかありませんでした。思えばいい時代でした。

今もある自販機。当時は500円硬貨が無かったけど、、、

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